
『鬼武者: Way of the Sword』は現代的なゲームの慣例から脱却し、ソウルライクなメカニクスもオープンワールド設計も採用していません。カプコンがシリーズの遺産を継承しつつ、伝説的俳優・三船敏郎の肖像に敬意を払った経緯を紹介します。
『鬼武者: Way of the Sword』はシリーズの本質を継承
オープンワールドでもソウルライクでもない

シリーズ20年ぶりの本編となる本作は、意図的に現代的なソウルライク要素とオープンワールドデザインを回避しています。丹羽賢ディレクターは6月19日のAutomatonインタビューで開発方針を説明しました。
丹羽氏はデザイン哲学を明言:「現代の潮流を意識的に拒否しました。これはオープンワールド体験でも、過酷なソウルライクメカニクスでもありません」

開発チームはアクセシビリティと戦闘の爽快感を最優先。「刀剣戦の生々しい体験を完璧にすることが核心目標でした」と丹羽氏は強調し、本作がアクション上級者にも初心者にも歓迎されることを指摘しました。
3月のファミ通インタビューで、丹羽氏と門脇亜人プロデューサーはゲームがシリーズ伝統のリニア進行を踏襲することを確認。門脇氏は20時間以上のコンテンツ量を見込み、日本の厳格なCERO Z(18才以上対象)レーティング取得の可能性が高いと述べました。
三船敏郎の肖像権獲得にカプコンが2年を費やす

2020年に開発が始まって以来、チームは特に主人公・宮本武蔵の侍表現の真正性を優先しました。このキャラクターは伝説的俳優・三船敏郎へのオマージュとして、カプコンが2年かけて肖像権を取得しています。
丹羽氏は6月16日のGame Watchインタビューでキャラクター構想を明かし:「戦いに疲れた若侍を概念化する際、三船の象徴的な存在が決定的なリファレンスとなりました」

三船は1950年代の「宮本武蔵」三部作で武蔵を演じたように、侍映画と深い縁があります。カプコンは2023年Netflixアニメ『鬼武者』でも彼の肖像を使用しており、真正性へのこだわりを示しています。
集中型の侍戦闘と映画的影響を持つ『鬼武者: Way of the Sword』は2026年にPlayStation 5、Xbox Series X|S、PCプラットフォームで発売予定です。最新情報は引き続き当メディアでお伝えします!